Sparkling!
第50章 やっぱ、好きなのかもね?
こうして、
大野さん、翔ちゃんと負けないぐらいに甘々な毎日を手に入れた俺は、
暇さえあれば二人に自慢していた。
智「うるせぇな!!分かったからいちいち連絡してくんな!!」
この日はたまたま何時になくご機嫌斜めな大野さん。
「は?あの翔ちゃんが浮気?」
智「翔ちゃんを信じてたのに…」
よくよく話を聞いてみると、
真っ昼間から、見たことないイケメンと談笑しながら茶店に入っていく翔さんを見ちゃったんだと。
「仕事関係かなんかじゃないの?」
起業して小さいながらも社長として頑張ってる翔ちゃん。
毎日顔を付き合わせてるオジサンより、タイプの違うイケメンを食ってみたくなったんじゃないの?
俺らより付き合い長いし。
なんて考えてたら…
智「和、オメェ、まさか、翔ちゃんの気持ちが分かる、とか思ってねぇだろうな?」
冗談で、そうだ、と言おうもんならマジで殴られそうな迫力で睨み付けられた。
かと思ったら、グズグズと鼻を鳴らしボロボロと泣き始めた。
あまりの変わりようにドン引きしたけど、そのまま放っておくこともできずに俺は、
床に突っ伏しおいおいと咽び泣くオジサンの背中をしばらく擦っていた。