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Sparkling!

第51章 年下の男の子



収録の間は仕事だから潤とは普通にメンバーとしてのやり取りをした。



が、休憩時間ともなると何か言いたそうにしてる潤と目を合わさないよう、隣に座るニノにひたすら話しかけた。



ニノはニノで、寸暇を惜しまずゲームをやりたいヤツだから煙たがられたけど。



収録も終わり、マネージャーの車に乗り込み、シートに体を預けため息をする。



帰りづらいな…



なんて考えているうちに家に着いてしまった。



具合でも悪いんですか?と、中々降りようとしない俺を心配したマネージャーが助手席で振り返る。



だが、本当のことを言えずに愛想笑いで返して車から降りた。



まだ部屋の灯りは付いていない。



あの様子だとアイツも帰りづらいに違いない。



今日は帰ってこないかも……。



なんて、マンションの前で立ち尽くす背中に誰かの視線を感じて振り返ると、



「じ…潤…?」


潤「た…ただいま…」


「お…お帰り。」



潤は素早く目をそらすと足早にマンションの中へ入っていった。



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