Sparkling!
第51章 年下の男の子
潤side
「あ〜美味しかったぁ♪」
満足げにふにゃふにゃした顔で笑う。
程よくアルコールも含んでほろ酔いの智は色っぽくてつい、手が伸びてしまう。
でも……。
智「だぁ〜め!!俺に触っちゃ。」
酔っ払って視線も定まらないぐらいのクセに、智は俺の手をピシャリと叩き落とした。
智「そう簡単にはヤらせないからな?」
……やっぱりか。
でも、ぐいぐい酒を煽る手は止まらなくて、
かつ、俺の手もさらりとかわす。
酔ったフリしてるのか?
ほんのり染まった頬。
とろん、とした目。
我慢しろ、と言うのはある意味拷問。
智「んふふっ。ヤりたいだろ?」
「いやっ…おっ…俺は別に…」
智「へぇ…ヤりたくないんだ?」
勝ち誇ったように智が笑う。
隙を与えてるように見えてその実、
時おり、指一本触れさせないぞ?とばかりな目で威嚇してくる。
……なんだよ?しっかり根に持ってるじゃないか?
智「……しょうがない。」
な、何がしょうがないんだよ?
「え?」
それは一瞬のことだった。
いつの間にか俺は仰向けに寝かされていて、
目の前に、智の怖いぐらいの笑顔があった。