Sparkling!
第52章 MISTAKE LOVE
「あ……うん。」
智「さては…好きな子でも出来た?」
「ええっ!!」
ビックリして後ずさった拍子に椅子にぶつかり倒してしまった。
智「何?図星?」
「じ…実は…」
俺は以前から気になってた子から告白されたことを話した。
智「えー?いいなあ。」
智くんは顔から本を退け体を起こした。
智「もちろん、オッケーしたんでしょ?」
「うん。で、勢いで週末会う約束しちゃった。」
智「そっかぁ……。」
智くんはどこか遠くを見るような目で呟いた。
「そう言う智くんは誰かいないの?」
智「んー?いないこともないけど…」
「誰?」
智「そんなん、言うわけないだろ?そういう翔ちゃんはどこの誰なの?」
「えっ…とぉ…」
智「分かった。副担の青山先生とか?」
「いくらなんでも先生はないでしょ?」
智「そうなの?翔ちゃんぐらいイケメンだったら大丈夫じゃない?」
「あのね…そう言う問題じゃないの。」
智「んーじゃあ、E組の……ホラ、帰国子女とか言う……」
「あ……あのさ、ちょっ…と言いにくいんだけど…」
そう。俺に気を使ってるのか、先程から綺麗どころの女子の名前ばかり挙げてくれてるけど……
「女の子…じゃないんだよね?」