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Sparkling!

第52章 MISTAKE LOVE



雅紀side


あれから、カズの好きなタイプの話で盛り上がってたみたいだったけど、上の空だった俺は何にも覚えていない。



それよりもどうやってこの難問を切り抜けようと頭をフル回転させていた。



だから、潤が俺の名前を呼んでいることに気づくはずもなく、



ちょっとキレ気味で間近に名前を呼ばれて、俺は我に返った。



潤「おい、さっきから呼んでんだろ?」


「ごっ…ごめん。で、何の話だっけ?」



間近に迫る濃ゆい顔の口角が上がる。



和「ちょ…ちょっと、もーいーじゃん?」



焦りでなのか照れなのか、



顔中をほんのり朱で染めたカズが潤を引き剥がそうと割り込んできた。



そんなカズを見て何を思ったのか、カズを一瞥した潤はニヤリと笑った。



潤「……ま、いっか。いずれ分かることだし?」



潤はへったくそな口笛を吹きながら上機嫌で去っていった。



その背中をカズは、安堵とも不安ともつかないようなため息をフウッと吐き出した。



「何があったの?」


和「な…何でもないよ!」



カズまでもが俺だけを残し走り去っていった。



何だよ…こっちは真剣に悩んでる、ってのに。



に、してもだよ?男からのラブレター見つけて、



単純に自分宛だ、なんて思うかな?



こいつ間違えてやがるな?って思うのが普通だと思うけど?



ぼんやり考えながら歩いていると、ある男子生徒とぶつかりそうになった。



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