Sparkling!
第52章 MISTAKE LOVE
「ご、ごめんなさい!」
智「いいよ、全然?」
フニャッと笑った顔にほっとする。
智「あれぇ?君、相葉くん、っていうの?」
道理で名札に視線を感じるな?と思ったら…。
「は…はあ…。」
智「んふふ。なるほど…ね?」
何?その不気味な笑顔。
智「おっといけね。先、急いでるからまたね?」
と、無邪気にブンブン手を振りながら走り去っていく。
そのいく先々で女子の黄色い歓声があがる。
あの人は確か…生徒会長の…
そう、俺が間違えてコクった櫻井センパイと仲がいいと言われてる大野センパイ、その人だった。
類は友を呼ぶ、と言うだけあって、あの人もなかなかのイケメン。
で、もって二人とも良いとこのお坊ちゃん、てウワサだ。
そうでなくても、女子がほっとかない、ってワケだ。
なのに…なのになんで俺?
もしかして言い寄ってくる女に飽きて、たまには適当な男でも摘まんで食ってみよう、てか?
セレブの考えることは、俺ら庶民には到底理解出来ないな……
なんて、ぼんやり歩いていると物陰から聞き覚えのある声が聞こえた。
一人は、毎日のように聞いてる声、
と、もう一人は…
和「もうっ!こんなとこじゃダメだっていつも言ってるじゃない!!」
?「大丈夫だって♪」
えっ?……カズ…と、もう一人は…
もう一人は……!?
和「んっ…」
智「まさか…学校でこんなことしてるなんて……誰も思ってない、って?」