Sparkling!
第52章 MISTAKE LOVE
勢いでつい、お茶でも、なんて言っちゃったけど……
……あそこしかないか。
相葉くんを連れていったのは、クラスメートの女子がアルバイトをしている茶店。
「いらっしゃいませ。……あら?」
「……よう。」
彼女は俺らのテーブルに近づいてきてお冷やグラスを目の前に置いた。
「……ご注文は?」
スッゴい笑顔だけど、逆に俺はスッゴいヒヤヒヤしてて気が気じゃなかった。
と、言うのも、彼女は学校一モテモテで、その昔、コクられたことがあったからだ。
「コーヒー2つ……で、いいかな?」
雅「えっ!?あっ、は、はい!!」
俺の問いかけに気づいた相葉くんが慌てて返事する。
どうしたんだろ?
俺以上に焦ってるみたいけど?
「話がある、って聞いたけど?」
落ち着かない理由が気になったけど、同じぐらい、相葉くんの話が気になる。
「何かあった?」
努めて笑顔を崩さぬようにする。
でも、それがかえって逆効果だったらしく相葉くんはさらにしどろもどろになってしまっていた。
「失礼します。」
コーヒーを運んできたその声に、相葉くんがびくり、と肩を大きく上下させた。