Sparkling!
第52章 MISTAKE LOVE
雅紀side
な…何で……何でここに「彼女」が…?
そう。俺が告白しようとした相手。
それは一コ年上。
櫻井センパイのクラスメートの人。
「どういう風の吹き回し?今までこの店に来るのを避けてたクセに?」
翔「……しょうがねぇだろ?」
少しむくれた表情の櫻井センパイがコーヒーをグビッと飲んだ。
「しょうがない、ねぇ…そうよねぇ、フッた女の顔を見なきゃなんないんですものね?」
「えっ?」
い、今、何気にスゴい会話になってない?
学校のマドンナをふったとか?
翔「……まだ根にもってんのかよ?」
「だって…好きな子がいるから、って言うから…でも今の今まで彼女がいないんだからウソなんでしょ?」
翔「ウソじゃねぇよ!!」
突然、声を張り上げた櫻井センパイに彼女が怯えた顔をする。
翔「ごめん…つい……でも、ホントのことだから…。」
「そ、そう。……分かった」
彼女はシュンとして肩を落とし去っていった。
翔「さて…と、じゃ、聞かせてもらおうか?」
さっきとは違う、穏やかな表情。
マドンナにはあんな怖い顔して怒鳴りつけていたのに…
……て、ことはセンパイにとって、俺とのことは……
「やっぱ、いい……です。」
……マジ…なんだ。