Sparkling!
第53章 Crazy For You
「いててて…」
翔「ごめん。でも……あんなに動揺するなんて思ってなかったから。」
俺はイスから落ちて青アザをケツに作ってしまい、
保健室のベッドの上で翔くんに手当てしてもらっていた。
怪我した場所が場所なだけに、保健の先生は女の先生だし遠慮してもらった。
翔「あのさ…俺、思ったんだけど、智くんが好きなの、って…まさかの…俺……とか?」
「それはない。」
翔「……だよね?でなきゃ、俺の前でこんなカッコ出来ないよね?」
はい、終わり、の声にのそのそと起き上がりズボンを上げた。
そこへ、保健室のドアをノックする音がして、誰がが入ってくる気配がした。
しかも、ペタペタとこちらに向かって歩いてくる。
ん?先生か?
とにかく、早くしなきゃ…
ファスナーを上げるところまではよかったが、ベルトを締めるのに手間取ってしまい、
ついにその足音が、俺らのいるカーテンの手前で止まった。
そして、シャーッ、と思い切り開けられてしまった。
和「え…?」
智「あ……」
童顔で色白で、背丈は俺とおんなじぐらいの男に……。