Sparkling!
第53章 Crazy For You
翌日。
俺はカズが学校の友達と遊んでくる、というので、翔くんを呼び出し俺の用事に付き合ってもらった。
「……どっちにすっかな?」
両手薬指に填めた指輪を翔くんに見せた。
そう。用事とはカズとのお揃いの指輪を買うこと。
翔「うーん、俺の好みで言うなら左かな?」
それはシルバーでちょっと細みで捻ったようなデザインのもの。
もう一つは、ゴールドのシンプルなデザイン。
翔「二宮くん、って、色白だからシルバーの方が似合うんじゃない?」
それもそうだな…
と、そいつをプレゼント用にラッピングしてもらい店から出ると、
思いがけない人物に遭遇した。
「カ…カズ!?」
和「こんなとこで何してんの?」
「そっ…そう言うカズこそこんなとこでなにしてんだよ?」
俺は咄嗟にカズへのプレゼントを後ろ手で隠した。
翔「プレゼント買いに来てたんだよ。」
和「へぇ、誰の?」
あっ!!こら、翔くん、何しゃべってんだよ!?
翔「ねー?智くん。」
翔くん、覚えてろ?
そこからは翔くんと別れてカズと帰宅した。
道中、カズはずっとそのプレゼントを誰にやるのかしつこく聞いてきた。
……ビックリさせてやるつもりだったけど、
仕方がないので、家に着いたらカズに渡すことにした。
……ホントはバレンタインか、ホワイトデーの方が良かったんだけど…。