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翔side


今回のプレゼンは、何がなんでも負けるワケにはいかない。



その訳は…。



智「あっ、翔くん、おはよう。」


「……おはよう。」


智「プレゼンの準備どう？捗ってる？」


「……まあ。」


智「楽しみだなあ……。」


「……何が？」


智「もうすぐ、可愛い松本くんとデート出来ることが？」


「だっ……だから、それはっ!?」


智「も〜そんなおこんないでよ？こんなこと、オイラとやる前から決まってたことなんだし？」


「決まってねぇよ!!」



思わず大声を出し、みんなの注目を浴びてしまう。



智「も、もう翔くん、声でかい、ってば。」



俺をたしなめる時ですらヘラヘラ笑う。



一分一秒でも、この男と同じ空気は吸いたくない、と、俺は早々にその場を立ち去ろうとした。



智「お互い頑張ろうね？」



ニコニコしながら俺の肩に置かれた手を払う。



「……そうだな？」



楽しみ楽しみ、と、



鼻唄混じりで立ち去る男の背中を俺は、



目線で一撃与えられるぐらいの目で睨み付けた。






お前には絶対、潤を渡さねぇからな？