Sparkling!
第54章 サクラサク?
「ごめん。これ……仕上げないと、なんだけど?」
智「ああ、ごめんごめん。」
「何か俺に用事あるんだよね?手短にお願いできるかな?」
智「そうだね?じゃあ、単刀直入に言うね?」
隣のデスクからイスを引き寄せ俺の隣に座った。
智「今度のプレゼン、俺が翔くんに勝ったら松本くん、頂戴?」
「は、はあ?」
俺は思わずデスクに手を付き立ち上がった。
智「ちょっとちょっとどうしたの?いきなり。」
「いきなり、って?そっちが変なこと言いだすからだろっ!!」
智「……変なこと?」
何故か、見下ろす俺を上目で見上げる智くんの目に気圧され、ストンと椅子に腰を落とす。
智「へぇ…じゃあ、翔くんは俺に勝つ自信、ないんだ?」
「なっ………?」
智「俺に勝てそうにないから勝負したくないんでしょ?」
「そんなこと…っ!!」
智「……あるでしょうが?」
正直…自信はない。
悔しいけど、企画力は智くんの方が断然上だ。
でも……
智「ねぇねぇ、翔くん、いいでしょ?松本くん、頂戴?。」
「……断る。」
智「て、ことはぁ…?」
「……受けてやるよ、その勝負。」
智「……そうこなくっちゃ♪」