Sparkling!
第54章 サクラサク?
どうしてあの時あんな勝負を受けてしまったのか。
勝負なんて関係ない、潤のことも渡さない、って言えばよかったんだ。
負けるのが怖いのか、って乗せられた俺も迂闊だったけど。
でも、乗り掛かった船だ。
何としても勝たなきゃ…。
雅「で?」
和「我々が召集された、と?」
「……ごめん。」
和「俺はともかく、相葉さんは力になれないんじゃない?なんせ、庶務課のお姉さんたちのペットでしかないんだし?」
雅「ペットって…ちゃんと仕事してるし!!」
和「仕事……って、トイレの電球換えることしかしてないじゃない?」
雅「お前、俺の仕事の何を知ってる、って言うんだよ?もっと色々やってるわ!!」
和「例えば?」
雅「例えば…事務所の蛍光灯換えたりとか…」
和「ああ。相葉さんの仕事、って、電球とか蛍光灯換えることだったんすね?」
雅「だからっ…!」
和「櫻井先輩、俺が頑張ります。こいつ、使えそうにないんで?」
雅「い、いえ、そんなことないです。パソコンは人並みぐらいに使えますから大丈夫です!!」
和「今どきそんなことアピールしても響かない、っつーの!!」
「……ありがとう。二人とも。期待してるよ?」
このわちゃわちゃ感、ホント癒されるな…。
俺はそのわちゃわちゃしている二人に笑顔を返した。