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第54章 サクラサク?



翔さんは翔さんで、プレゼンの準備が忙しい、と、飯時以外は構ってくれなくて……



「はあ………」



……溜まってんだけど。



せめて手伝いでもと思うけど、それも初めのうちだけで今では全く言ってこない。



浮気してやろうかな?



スマホを手に取り適当な相手を探そうにも思い付かない。



相葉さんは……



この間、あんなことで呼び出した手前誘いにくい。



それに、俺のこと警戒してるだろうし?



だとしたら…



智「嬉しいねぇ。松本くんから連絡くれるなんて?」



大野さんは上機嫌で水割りをお代わりした。



智「で?俺に乗り換える気になってくれた?」


「その事なんですけど…。」



カウンターに置いた手を握ってきた大野さんの手をやんわりと退ける。



「知ってたらでいいんですけど……」


智「うんうん。」


「今度、プレゼンあるじゃないですか?」


智「そうだね?」


「大野さんも参加するんですよね?」


智「もちろん。」


「翔さん…櫻井さんも参加するじゃないですか?」


智「……らしいね?」


「俺…櫻井さんのフォローしてあげたいんですけど断られてしまって…」


智「へぇ…」



大野さんは、運ばれてきた水割りに手を伸ばした。



智「松本くん、君、総務課だよね?」


「え?あ、はい。」



大野さんはそのままぐい、っとグラスをあおった。



智「総務課の人間が手伝う必要あるの?」


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