Sparkling!
第54章 サクラサク?
和「お宅のイイ人、俺がお手伝いしてること、知らないみたいですね?」
自身のパソコンを立ち上げ、ファイルをチェックしている俺の背後で二宮が言った。
和「手伝ってもらったらいいじゃない?」
「先輩には敬語使え、って言ってるだろ?」
和「それは申し訳ありませんでした、櫻井先輩?」
「そんなことより、何か用か?」
ああ、と、二宮は俺の隣に座った。
和「そうでしたそうでした。頼まれていた資料、さっきメールしておきました。」
「……それだけか?」
和「さすが……察しがいいですね?」
二宮の口角が嬉しそうに持ち上がる。
和「ある方から伝言を頼まれたので。」
「ある方?」
和「楽しみにしてるよ、翔くん?だそうです。」
「おまっ……!?」
和「……まったく。あの人も直接言ったらいいのに。俺だって暇じゃないんだから。」
俺はこれで、と、驚き絶句している俺を一瞥し二宮は立ち上がった。
「二宮…お前…智くんとはどういう……。」
和「頑張ってくださいね?俺はアナタのこと応援してるんで。」