Sparkling!
第54章 サクラサク?
和也side
「伝言?」
?「うん、そう。」
その人は濡れた髪をタオルで拭きながらベッドに腰かけた。
「自分で言ったらいいじゃない?」
?「だって俺、翔くんに嫌われちゃってるみたいだし?」
「……アナタがあの人のイイ人にちょっかい出すからでしょ?」
?「まあ…彼、可愛いしね?」
「へーぇ…」
むっくり起き上がった俺の気配を感じた背中がびくり、と固まる。
?「ぁ…いや…だから、本気じゃないから……。」
「どーだか…ねぇ。」
俺はその人の手からタオルを奪い取りベッドに組み敷いた。
?「…ホ…ホントだって、カズ?」
「……解ってます。でも……。」
俺は呆然と見上げている唇を乱暴に吸い上げ、ちょっとキョドったように見つめる目に、込み上げる笑いを堪えた。
「でも、本当に手を出したら…」
その人の首に両手を回した。
?「……冗談だろ?」
「ええ。冗談です。」
俺はその人のバスローブを脱がしにかかる。
「ただ…アナタ次第ですけどね?」
俺は彼の、今はすっかり萎れて覇気のなくなったモノを握った。