Sparkling!
第54章 サクラサク?
あのあと、
さらにアルコールが入りフラフラになった大野さんとカズは俺らに気を使って帰っていった。
相葉さんは、初めは泊まる気満々でいたけど、カズに強引にタクシーに押し込まれ自宅へ強制送還された。
そんなこんなで部屋の中は、酔い潰れて寝てしまった翔さんの寝息が聞こえてくる以外は静かなものだった。
結論から言うと、今日のプレゼンの結果は翔さんに軍配が上がったそう。
今まで営業成績も企画力も圧倒的に上回っていた筈の大野さんを退けて勝ち取った栄誉のはずなのだが、当の翔さんは半信半疑。
何かしら忖度があったのか、と信じて疑っていたのだそう。
が、笑顔の大野さんから握手を求められて、ああ、自分が選ばれたのだ、という実感が湧き、さらに、
さらに大野さんは翔さんに驚くべく事実を告げた。
翔「独立?」
智「そう。だから、これから会社の将来は翔ちゃんの頑張りにかかってくるから、発破かけたの。」
翔「起業……するんだ?」
智「うん。カズも付いてきてくれるし。」
翔「そっか…なら安心だね?」
智「てなワケで、あとはよろしくね?」
と、いう流れで、ウチで飲むことになったらしい…。