Sparkling!
第54章 サクラサク?
潤「お帰り。」
「ただいま…って、これどうした?」
テーブルの上にところ狭しと並んだ、手の込んだ料理の数々。
潤「お祝いのやり直しをしようと思って?」
鯛の尾頭付き、なんて。
潤「あ、ちなみにこの鯛は大野さんが釣ったんだって。」
「スゴいな…って、智くん、来てたの?」
潤「うん。いい感じで日焼けしてたよ?」
智くん、仕事してんのかな(汗)
潤「ニノ、愚痴ってたよ?今までにもまして釣り三昧で、俺にばっか仕事させてる、って?」
おいおい、それじゃあニノのヒモじゃん?
潤「でも、今までに何件かの大物との案件をまとめてきたから許してるけど、って。」
「そっか。さすがだな?」
ニノと智くんの立ち上げた会社は、主にニノが経営を担当し、智くんが外回りを担当。
こじんまりとしたオフィスからスタートした二人の会社はあっという間に人手不足になるほどの成長を遂げた。
そうした経緯で人が増えると、大きな契約をまとめた智くんには時間ができ、釣りをするゆとりも生まれた、というわけだ。
潤「さ、早く食べよ?」
ネクタイを緩めながら座った俺の目の前に、潤がよく冷えた酒が入ったグラスを置いた。