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Sparkling!

第54章 サクラサク?



潤「ふふっ。あの二人らしいね?」



潤の胸元に銀色のチェーンが光る。



「それ……ゴメンな?」


潤「ん?ああ、これ?」



潤はチェーンを指先で摘まみぷらぷらさせた。



そこには銀色の指輪がキラキラ揺れながら光っていた。



潤「むしろこっちの方がお洒落じゃない?」


「まあ……そうだな?」


潤「しかし、大野さんも言うなあ。」


「何が?」


潤「俺がオメデタ、とかさ。」


「ああ。全くだよ?」


潤「じゃあさ、マジで頑張ってみる?」


「何をだよ?」



怪訝な顔をする俺の耳元に、潤が顔を寄せ小声で言った。



潤「……子作り。」


「えっ!?あ?こっ……こづく…」



潤が俺の服の袖を引っ張り立てた人差し指を唇に押し当てた。



潤「動揺しすぎだって…」


「ゴメン。」


潤「冗談はさておき。帰ったらヤる?」


「え゛っ……!」



冗談なのか本気なのか、滅多とない潤のお誘いに、不覚にもニヤついてしまう俺。



潤「……翔さん、鼻の下伸びてるよ?」


「あっ!!い、いやこれはその……」


潤「やっぱ、やめよっかなあ……。」


「え……?」


潤「なんだかお腹すいたし、どこかで食事でもしない?」


「へ?あ、ち、ちょっと…」



突然、すたすたと先に歩き出す潤につられて歩き出す。



思わず出てしまった本音で、潤の機嫌を損ねてしまったか、とヘコんでしまった。



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