Sparkling!
第54章 サクラサク?
智「じゃ、こちらは資材が外注になるのでちょっとお時間を頂くことになるので……。」
「はい、大丈夫です。よろしくお願いします。」
智「かしこまりました。本日はご足労頂きありがとうございました。」
「こちらこそ、ありがとうございました。」
ふー、と倒れ込むように椅子に腰かけると、一気にネクタイを緩めた。
智「もー、堅苦しいの苦手〜。」
「俺もだって?智くん、いつもあんな感じで商談してんの?」
智くんは、運ばれて来たばかりのお茶を口にして、素早く口許から離した。
智「あー、熱かった。……そう。ここにいた時からあんな感じだったよ?」
脱力しそうな笑顔。
俺でさえ噛みそうなバカ丁寧な言葉さえスラスラ言えてたなんて想像できない。
俺と智くんはここ、俺の会社の応接室にいた。
智くんの立ち上げた会社と業務提携するための話し合いをするために。
智「潤くんとはどう?仲良くしてる?」
「お陰さまで。」
智「んふふ。二人に可愛いベビーが生まれるのも時間の問題かな?」
「あのね…」
智「カズから聞いてるよ?夜、激しいんだって?」
「そんな話までしてんのかよ?」
焦って口にしたお茶で、俺まで舌にやけどを負う羽目になってしまった。