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智「ああ…あれ…あれね…」



困ったように智くんは頭を掻いた。



「どうかした？」


智「いや…うん…それなんだけど…」



ホントにどうしたんだ？



智「どこに置こうか、と思って…」


「何だったの？」


智「翔ちゃん、知らないの？」


「うん。」


智「それが……」


「え？ああ……あれ…かぁ…」



潤が智くんとこに送ったものが何たるかを知った俺は、少し申し訳ない気分になってしまった。



と、いうのも…



「盆栽…」


智「手入れとか大変でしょ？」


「まあ…」



そう言えば、潤のやつ、断捨離する、とかって片付けてたような気がする……(汗)



だから、潤にとっては要らなくなったもので…。



智「カズはさぁ、せっかくもらったんだし飾っとこう、って。それ、今オフィスにあるんだけど？」


「そ、そう。」



潤が要らなくなったものをあげてた、なんて、



とても言えなかった。



その日、帰宅して潤の顔を見る早々、件の盆栽について潤を問いただした。



潤「ああ、そうそう。盆栽ね？あげたよ？」



少しも悪びれる風もなく答える潤に俺は頭を抱えてしまった。