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潤side


翔さんから頼まれた資料をまとめていると、誰が俺の肩をポンポンと叩いた。



和「頑張っているじゃない？」


「おお、カズじゃん？」



カズは近くにあった席から椅子を引き寄せ腰かけた。



和「ああ、すいません。手を止めさせてしまって？今日は大野さんの付き添いで来たんですよ。」



何で？って顔をしてしまった俺の疑問に、カズは笑顔で返してくれた。



「そっか。じゃあ、翔さんに来客、って…？」


和「ええ。我々です。あ、ご心配なく。すぐ消えますんで続けてください。」


「ちょうど一服しようと思ってたとこだからいいよ？」


和「ならよかった。俺でよかったらお供しますよ？」


「じゃあ、一杯奢るよ？」



くいっ、と、煽るマネをする。



和「まさかまさかの真っ昼間から、ってヤツですか？」


「まさか。コーヒーに決まってるだろ？」


和「……ですよねぇ。」



ニヤニヤしてるカズを連れ休憩室へと向かった。



適当に空いてる椅子に腰掛け、いよいよ飲もうとしたときにカズが口を開く。



和「あの…目の下のクマ、って、まさか、夜のイトナミのせい、ってことですか？」



藪から棒な質問に俺は、寸でのところでコーヒーを口にしなくて良かった、と思った。