テキストサイズ

Sparkling!

第54章 サクラサク?



イ、イトナミ、って…(汗)。



和「智がそろそろ出産祝い考えとこうか、って言ってましたよ?」


「あのなぁ…じゃあ、そういうそっちはどうなんだよ?」


和「どうとは?」


「だから……」


和「まさか?有り得ないでしょ?男同士なんだし?」



おい俺んとこもだよ!



和「だって、毎晩のようにヤってる、って聞いた、って…」


「ヤってねぇよ…そもそも誰がそんなこと…」


和「……智。」



盛大にため息を漏らす。そして、平静が服着て歩いているようなこの男に反旗を翻したのだった。



「俺、聞いたよ。大野さんから、色々。」


和「な、何を?」



ただでさえ色白なカズの顔がさらに蒼白になった。



「毎晩のようにヤってんのに全然デキないんだよね?って。」


和「そ、そんなアホの言うこと真に受けんな、って?」


「へーえ。そのアホにずっとくっついているお前は何なの?」


和「そ…それは……」


「ホレてるからだろが?」


和「う、うるさい!」



さっきまで色白だった頬が、耳まで真っ赤になっていた。



「あれ?もう行くの?来たばっかじゃん?」



立ち上がり紙コップをゴミ入れに捨て立ち去ろうとするカズに声をかけた。



が、真っ赤な顔のままカズはすたすたと歩き去って行ってしまった。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ