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第55章 愛される理由



「あそこで寝転がってる。スタッフが呼びに来たら教えて、って?」



時折、腰を擦る姿に申し訳なさを感じつつも、



あの時の潤の悩ましい声を思い出してはついニヤけてしまった。



和「オジサン、キモい、って?」


雅「そーだよっ!気持ちはわかるけど、仕事に来てまで思い出しちゃあダメだって♪」


和「……わかんのかよ。」


翔「そうそう。」



そんなところへスタッフが俺らを呼びに来た。



翔「さて、行きますか?」


雅「そうだねっ!」



元気一杯な翔ちゃんたちとは対照的にぐったりしている潤の肩を叩いた。



潤「手、貸して。」


「はいよ。」



と、手を出すとぐい、と引っ張られてバランスを崩す。



で、潤に床に押し倒されてしまった。



「おいおい、仕事だよ?」


潤「ちょっとふざけただけだろ。」



痛みに顔を歪めながら潤は俺の上から降りた。



「ほら、捕まれ。」



素直に身を任せてきた潤の尻を思いっ切りつねってやった。



潤「……痛えよ。」


「今日もヤるか?」


潤「さすがに無理だって?」


「だよなあ。俺もムリ。だからこれで我慢する♪」



今度は撫でてやると、潤はやめろ、と言いながら身をよじった。



和「そこ!!イチャイチャしないでさっさと歩く!!」



「はいはい。」


潤「……してねぇわ。」


なんて言う潤の尻を相変わらず愛でるように撫でていた俺だった。



<×智>終わり



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