Sparkling!
第55章 愛される理由
部屋に帰りつくとすでに中は真っ暗で、
ドアの音を立てることさえ憚られるぐらいの静けさだった。
こんな時にシャワー浴びるとか、うるさい、とか思われないだろうか?
俺は細心の注意を払いながら着替えを用意しバスルームに入った。
そうして身も心もさっぱりしたことで、後回しにしていたことを思い出した。
ヤベッ。智くんに返信するの忘れてた。
バスタオルで頭を拭きながら智くんへの返信完了させ、これでやっと一息つける、って時に、
後ろから突然抱き付かれた。
潤「誰にメールしてんの?」
……起きてたのか。
「俺が2番目に愛してる人。」
潤「ふーん?」
ちょっと眠そうにしてる潤の頭をがしがし撫でた。
潤「で?」
「ん?」
潤「誰なの?その……」
「何の話?」
潤「一番……の人。」
だんだんネコみたいに顔やら頬っぺたやらを俺に摺り寄せながら俺の答えをせがむ。
「……誰だと思う?」
潤「……分かんないから聞いてんだろが?」
「へぇ、分かんないのか?それはショックだなぁ?」
すっとぼけたフリして、
潤の頭を抱え込むようにして唇を奪った。
「オマエのこと、こんなに愛してんのに?」
<×翔>終わり。