Sparkling!
第55章 愛される理由
<×和也>
「大野さん、見て下さいよ、これ、新作。」
いつものように隣り合わせで座っていた大野さんに、覚えたてのマジックを披露した。
大野さんがすげぇすげぇを連発していると、もう一人の天然がやって来てちょっとした発表会状態に。
翔「おっ、何?新作マジック?」
智「そう!スゴいよ?」
ね?と、同意を求めるように相葉さんを見た。
俺のマジックでみんなが盛り上がっている最中、
一人、無関心を貫いているヤツがいた。
雅「ほら、松潤見てみなよ?ニノの新作。」
潤「俺はいい。」
雅「えー?でもほら……近くで見た方が…」
潤「俺、もう見たし。」
瞬間、みんなキョトンとしてたけど、やがて、ああそうなんだ、と納得して、相葉さんが続きをせがんできた。
収録も終わり、いつものように俺が速攻前室を出ると、慌てて追いかけてきたJに呼び止められる。
潤「あの…さっきはゴメン。」
「別にいいけど?」
潤「みんな一瞬、変な顔してたからヤバい、って思ってさ?」
「だから、もういいんじゃない?」
Jが不思議そうに、太い眉毛を潜めた。
「俺らが付き合ってること、内緒にしなくても?」