Sparkling!
第57章 Naturally
そこから大野さんとは打ち解けるのは早かった。
「京都で舞台を?」
智「……うん。」
「すごいじゃない?」
智「うーん、あんま、気乗りしないけど、ダンスが出来るんならいいかな?って?」
「大野さんなら出来ますよ?」
俺の知る限り、
Jr.の中でこの人の右に出る奴なんていない。
智「そうかなあ?」
「毎日ラブコールしてあげますよ?」
智「マジか?頑張るわ。」
「単純だね?アンタ。」
そんな俺らを、遠くから睨み付けてるヤツがいた。
『誰だよ?ここ、散らかしたヤツは?』
入所間もない頃、ソイツは不機嫌そうに俺ら後輩に怒鳴り散らした。
……ったく、いい迷惑だなあ。
と、そちらに目をやると、
綺麗な顔立ちのドングリまなこと目があった。
慌てて逸らすも、俺の背中にソイツの視線が突き刺さる。
やべ…ロックオンされたっぽい。
俺じゃない、と、釈明しても良かったんだけど、
何だか面倒くさそうなヤツだったので黙って片付けてやった。
後で誤解を解いて、本人に謝ってもらったから良かったけど?