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夜が開けるまで

第4章 禁断の果実

「俺の本当の夢は、音楽をやることなんだ。でも、音大受けたけど落ちて、音楽の道は諦めた。

今考えると、落ちてよかったのかも」




拓馬はいつものはにかんだ笑顔で呟いた。




「地元に帰って来て、またバンド始めたけど、プロにならなくても趣味でやっていってもいいなって」




「昔からの夢を、どうして諦めたの?」

由紀はなんとなしに聞きかえした。



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