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夜が開けるまで

第5章 誤算


「今日は最高のライブだったよ!

三枝さんも見に来てくれて、デビューのチャンスを作ってくれるって!」


拓馬は興奮冷めやらぬ様子で、話した。



「やったじゃない!おめでとう!」


由紀も拓馬の手をとり、一緒になって喜んだ。

拓馬の笑顔に、先ほどまでの疲労感などいっぺんに吹き飛んでしまった。


「諦めないで良かった。由紀さんが紹介してくれたおかげだよ。

本当に愛してる…」



拓馬はそう言うと、由紀の唇と重ね合わせた。

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