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夜が開けるまで

第1章 仮面夫婦



だが、由紀が二つの仕事を掛け持ちしていても、夫の借金癖はおさまらなかった


それでいて、ふらりと帰ってきた時の夫の行動が
彼女の最大のストレスになっていた


この男の嫉妬心は、妻の心に恐怖を与えるものだった。





「最近、やけに綺麗だな。

男でも出来たのか?」


隆は、妻の全身を舐めまわすかのような視線を向け、探るような声で言った。




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