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夜が開けるまで

第1章 仮面夫婦

「最近、ますます綺麗になったな
男でも出来たのか?」

外回りの途中に帰ってきた由紀を出迎えた夫は、
妻の全身を眺めると、落ち着いた低い声で呟いた。


まだ正午を回ったばかりだというのに、部屋は遮光カーテンで閉じられ薄暗い。



締め切られた部屋は湿気と南向きの太陽光線で、
むっとした空気がこもっていた


「服を全部脱げ。男がいるか確認する」

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