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夜が開けるまで

第5章 誤算


次の日、拓馬は欠勤した。


由紀には一切連絡がないまま。




初めての部下が、入社時の好成績とは裏腹に、今では退職寸前まで追い込まれている。




さらに、追い打ちをかけたのは上司としての私。




彼を引き上げるのが私の役目なのに、


反対に追い込んでしまった





生活のために自分の収入を確保することに必死になって



部下の収入のことは後回しになっていた





こんなはずじゃなかったのに



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