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夜が開けるまで

第6章 一人息子の告白


「ここだ」


一軒の料亭に二人は入った。





暖簾をくぐり、玄関に着くと数人の仲居がうやうやしく礼をして出迎えた。


奥の座敷に案内される。

客間には、三組分の座椅子が用意されていた。



とても偉い人に会うんだ…


上座に用意された座椅子を見て、16歳の少年拓馬は武者震いを覚えた。

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