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夜が開けるまで

第6章 一人息子の告白


初対面の拓馬だったが、話は終始和やかに進んでいた。

話題は、拓馬の学校生活が中心だ。


狭山は気分がいいようで、次々に酒を注文しては、父にも呑むように勧めた。




宴もたけなわになった頃



「拓馬くんと二人で話がしたいから、ちょっと席をはずしてくれるかね」


狭山は、父に声をかけた。



父は素直に従うと、一礼をして退席した。




拓馬は思わぬ展開に、正座に座り直す。



二人だけになると、狭山は拓馬を眺め、言った。




「君の将来の夢を聞かせてくれないかな」


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