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夜が開けるまで

第6章 一人息子の告白

「本当は音楽をやりたいんです」


拓馬は狭山の顔を真っ直ぐに見ると、力強く答えた。



「ほぅ。音楽…かね?」


狭山は、少し驚いたような表情で聞き返した。



拓馬は自分が中学生からバンド活動をしていることや、そのために楽器を練習していることを熱く語った。


狭山は穏やかな表情で黙って聞いていたが、静かに言った。







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