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夜が開けるまで

第7章 葛藤

秋の長雨が続くある夜に、由紀と拓馬の父、武志は初めて面会した。


面会場所は高台にある、海が一望できる高級リゾートホテルの最上階。




初めて訪れる場所


そして、初めて会う拓馬の父



由紀はタクシーを降り、エントランスの回転ドアを開けた。


フロントを通過し、エレベーターに乗り込む




暫く味わったことのない緊張感に、由紀はめまいがしそうだった。





指定された部屋の階でエレベーターを降りると、部屋番号のある矢印を頼りに廊下を歩く。


廊下に敷き詰められた柔らかな絨毯が高級感を漂わせる




拓馬の父に対して、あまりいいイメージを持ち合わせていないだけに、足取りが重く感じられた。








ここね…





由紀は深呼吸をひとつつくと、部屋のドアをノックした。














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