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夜が開けるまで

第7章 葛藤

「なるほど。

私も運命はコントロールができるものだと思う。

よって、人の運命を左右することもできれば、奪うこともできる。


もし、あなたが息子の運命の人だとしたら、今後もどう関わるのかね?」



武志は、はじめて由紀の顔を直視した。



何かを問いただすような、決断を迫るような気迫のある眼差し。




由紀はきっぱりと言った。








「私は運命の人ではありません。


私は、彼の人生の途上の、出会いのひとつにすぎません。


ただ…」



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