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夜が開けるまで

第2章 新人社員

週末


顧客と話題を掴むために、
由紀は一日一冊程度の本や雑誌に目を通す

週末は三冊ほどまとめて読むようにしているのだが


今日はまったく文章が頭に入らない








拓馬の言葉が頭から離れなかった










言われた言葉が頭の中で繰り返されていく








鮮明に蘇る映像に身体の芯がじんわりしてくる






『好きです』なんてフレーズ
中学生でもないのに




理性とは裏腹に
身体は反応している









あー、ダメダメ

あれはロールプレイングなんだから、気にしてはいけないのよ






ふいに携帯が鳴った








拓馬からだった











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