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夜が開けるまで

第4章 禁断の果実


駅の改札口を出ると、まだ朝だというのに灼熱の太陽が照りつけた


由紀は眩しそうに空を見上げるとサングラスをかける



つば広の帽子にサングラス

イタリア製の胸元が大きく開いたストレッチ素材の柄ワンピース


傍目には誰かわからない



彼女は待ち合わせ場所である駅の停車場で拓馬の車を待っていた





少しの時、待っていただろうか




由紀の前に一台の車がスーッと近づき、ぴたりと停車した




見慣れない艶のある黒のハイグレードのワンボックス車



由紀は一瞬警戒して、三歩後退りした















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