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夜が開けるまで

第4章 禁断の果実

拓馬を待つ由紀の前に見慣れない車が停車すると


運転席から男が降りてきた


サングラスをかけスラリとした長身の若い男は、口元に笑みを浮かべながら由紀に近づいてきた



由紀はますます警戒して、さらに後退りした


白のTシャツにキーリングのネックレス、ジーンズ姿の男は由紀に歩み寄り



「綺麗な方ですね。
僕と一緒にドライブに行きませんか?」





聞き慣れた声







「向井君?

車、レンタルしたの?」



いつもと雰囲気も車も違う拓馬に、由紀はときめきを覚えた







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