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夜が開けるまで

第4章 禁断の果実

陽が傾くにつれ、空は美しい茜色に染まり始めた。


夕焼けに照らされた由紀の横顔を見つめて、拓馬は尋ねた。


「今日は何時までいいの?」


「そうね…

ちょっと大人のシンデレラは魔法がとける時間も早いから、あんまりゆっくりできないの」

由紀はジョークを交え、微笑んだ。


拓馬は由紀の瞳をまっすぐ見つめると、一呼吸おいてこう返した



「永遠にとけない魔法、俺がかけていいかな。

ベッドの上で」



拓馬は由紀の耳元で囁くと、そっと唇を重ね合わせた。




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