夜が開けるまで
第4章 禁断の果実
ベッドの上の由紀はいつもと違っていた。
今までは、
夜更けに人のいない場所で会っていても、物音や光に敏感で、一気に冷めることもあり
車の中でも、声を押し殺すように小さく喘ぎ声をあげ、コトを済ますと、そそくさと乱れた着衣を直していた。
それが、今目の前にいる彼女は別人のようだ。
由紀はベッドの上で髪を振り乱し腰をくねらせて、拓馬の小刻みな指の動きに悶えた。
「あぁ…ン…気持ちいい……もっと激しくして…!」
暗い室内に、溢れた愛液が手首を動かすたびクチュクチュと音を立てる。
こんなに大胆に足を開いて、乱れる由紀の姿を見るのは初めてだった。
彼女は拓馬の背中に爪を立てながら、右手は彼の固く反り上がった陰茎を上下に擦りあげていた。
「由紀さん…
俺…もう入れたい………」
初めて向き合う由紀の情熱的な本性に拓馬は、欲望を抑える事ができなかった。