非恋愛体質
第8章 恋のライバル
お腹空いた…
長谷川君について歩いて行くと、表に黒板の出たお店の前で立ち止まる。
「ここのお店、階段降りたところにあるんだけど、タパスが美味しいんだよねー。入ろ!」
そういって階段を降りて行く。
階段を降りると、どうぞって長谷川君がドアを開けてくれる。
スマートな動きに感心しながらお店の中に入ると、意外と中は広くて周りを見渡すと、色んな国の風景画が飾られていてとてもキレイだった。
「あっ、こうちゃん、いらっしゃい!女の子連れてくるなんて初めてじゃないの?」
店に入るとすぐに若い女の子の店員さんに声をかけられる。
「そー!俺の大事な人。」
…ん?
「私ただのしょ…」
職場の同僚ですって言おうとしたら、
「マジ⁉︎バイトの子もこうちゃん狙い沢山いたのに‼︎みんな知ったらガッカリするだろうなー。こちらの席にどうぞ!」
そういって置くの席に案内される。
そこには水槽があって、キレイな熱帯魚が泳いでいた。