非恋愛体質
第8章 恋のライバル
眩し…喉渇いたな…
重い瞼をゆっくり開けて、すぐ見えたのは見慣れない天井。
ん?
髪にかかる吐息…
腕枕…
腰に乗っている手…
温かいなって思ってたら、こういうことか。
……
うーん…
これは夢かな?
もう一回目を閉じてみる…
………変わらずかかる吐息。
ど…どうしよう…
ここはどこ?
恐る恐る振り返り、腕枕の主の顔を見上げる。
キレイに通った鼻筋…
猫のような栗色の柔らかい髪の毛…
睫毛長っ‼︎
「って、え?片…山……くん?」
驚いて身体が固まっていると、片山君がギュッと私を抱きしめる。
あっという間に胸の中に閉じこめられて、パニック状態の私。
「クスッ(笑)春先輩おはよ。よく眠れた?」
頭を優しく撫でられて、そんなこと聞かれても…
全然状況が掴めない‼︎