非恋愛体質
第8章 恋のライバル
「ね、ねぇ、片山君?とりあえず離してもらえる?」
「あっ、あんまりにしっくりきて忘れてた‼︎ごめんごめん(笑)」
そう言って解放してくれた。
「それで…ごめん、昨日のこと全く覚えてないの…ここ…どこ?」
「やっぱり覚えてないんだ?ここ俺んち。」
「そう…なん…だ…」
「あっ、何もしてないから安心してね(笑)」
そう言われて自分の身体を見るとちゃんと服を着ている。
「とりあえずシャワーしておいでよ?それでとりあえずこれ着てな。服シワになってるから、アイロンしないと出勤できないでしょ?」
そう言ってベッドから降りた片山君はクローゼットからTシャツと短パンを出して渡してくれた。
「なんでこうなってるかは、シャワーから出たら説明するから。風呂あっちね。タオルは適当に好きなの使って。」
そして洗面所で1人になった私。
とりあえず考えてもわからないものはわからないから、大人しくシャワーを浴びることにした。
シャワーを浴びるとだんだん目が覚めていく。
片山君が貸してくれた服は、私には大きすぎて、Tシャツも短パンもダボダボ…
そしてリビングルームへ向かうと、朝食の良い香りがした。