非恋愛体質
第8章 恋のライバル
目の前にはトーストとサラダ、カフェラテ。
「ありがとう。片山君って料理できるんだね!」
「料理って言えるようなもんじゃないでしょ(笑)これくらい誰でもできるよ。冷めるよ?」
「あ、うん。頂きます。」
「美味しい!誰かが作ったご飯食べるの、久しぶりかも。」
「そりゃ良かった。早くしないと遅刻するよ?」
そう言われて時計を見ると、もう7時…
「えっ?7時?急がなきゃ‼︎」
「そんな慌てなくても大丈夫だよ(笑)ここ広尾だから、職場10分くらいで着くよ。」
「広尾⁉︎ていうか、今気付いたけど、このマンションすごく高そうじゃない?」
「あー俺、仕事以外に不動産投資もしてるから、そこそこ稼いでるの。」
「そうなんだ…すごい。」
そこそこ?ここ、億ションな気がするんだけど…
ククッ
キョロキョロする私を見てまた笑ってる片山君。
「小動物みてー(笑)はい、支度して行くよ!」
「うん。」