非恋愛体質
第8章 恋のライバル
「あっ、そういえばメガネってどこかにあるかな?」
「いや、知らないけど…お店に忘れたのかな?」
「お店かぁ…まだ開いてないもんね?今日仕事どうしようかな…」
「ところで春先輩って目悪いの?」
「えっ?なんで?」
「いや、起きた時からメガネかけてないけど普通に生活してるから…」
「あー。うん。別に目は悪くないから伊達眼鏡なんだけど…なんかないと落ち着かなくて…」
「俺、メガネないほうが好き。これを機にメガネやめちゃえば?」
好きって言葉に思わず顔が赤くなり隠すように俯く私。
「あれー?なんか春先輩赤くない?可愛いー(笑)」
「………もう、からかわないでよ。」
「からかってないって。俺さ、ずっと春先輩のこと好きなんだ。」
「…!?」
ビックリしすぎて思わず顔を上げて片山君を見つめる。
「本気だから。春先輩と付き合いたいって思ってる。
課長となんかあったのかなってこともわかってる。でも負けないから。
俺のこと、後輩じゃなくて男としてみて。」