非恋愛体質
第2章 運命って信じますか?
「こちらが会議スペースになっていて、来客があった際もこちらを利用してます。あと、こちらがカフェテリアスペースで、飲み物は自由にお飲み頂けます。7階には社員食堂と軽食も売っているので、お食事はみなさんそちらで取られてます。」
一通りの場所を説明し、オフィスに戻ってきた。
「それでは仕事に戻らさせて頂きます。」
頭を下げ、デスクに戻ろうとすると、ギュッと腕を掴まれた。
突然の出来事に体が固まる。
「野原さんありがとう!今日のお昼さ、食堂行きたいんだけど、案内してもらってもいい?」
…
「あの…手…」
「ああ、ごめんごめん」と腕が解放される。
「今日は木村さんとランチする予定になってるので、どなたか他の方と…」
「そしたら木村さんも一緒にどうぞ!奢るよ。」
なんでこの人こんなに強引なんだ!
「じゃあ仕事戻るね!」
と爽やかな笑顔を残して去って行った…
結局ランチもご一緒しなければいけない雰囲気だ。