非恋愛体質
第2章 運命って信じますか?
そしてランチの時間。
彩菜が駆け寄ってくる。
「課長‼︎行きましょー‼︎」
と大きな声をあげてブンブン手を振っている。
「うん、それじゃあ行こうか。」
ニコッとする課長を見て、彩菜の目は完全にハートになっている。
社員食堂に着くと、彩菜が食堂の説明をしてくれている。
「社食の野菜は屋上で育てた朝採れ野菜使ってるんです!有機野菜にこだわったランチでボリュームもあるから、男女問わず大人気なんですよっ♡」
「へぇ!それは楽しみだなぁ。」
「私Aランチっ‼︎課長はどうします?」
「俺はBランチにしようかな。野原さんは?」
「…じゃあAランチで。」
ここは先会計なので部長はスムーズにお会計してくれてる。
そしてトレーにはランチの他に本日のデザートのいちごムースまで乗っていた。
「わー♡嬉しいっ!課長ありがとうございます♡」
「ありがとうございます…」
彩菜はとても嬉しそうだし、正当な反応を示している。
それに比べて私のリアクションは薄い。でも本当にありがとうとは思ってますよ。