非恋愛体質
第3章 いつもの一杯
「お疲れー!」
「…お疲れ様です。」
早く飲んで早く食べて帰らないと…
課長に気付かれたらマズイ…
「春ちゃんはどんな仕事してるの?」
「えっ…えーっとですねぇ…小さな会社の事務です…。」
「ふーん…そっか!彼氏はいるの?」
「ブーッ」
思わず噴き出してしまい、慌ててお手拭きで拭いていると、
「あれ?聞いちゃいけない質問だったかな?」
とニコニコしながら聞いてくる課長…
「い、いえ、しばらくいないです。あんまり異性に興味ないので。モテそうですよね。彼女さんいらっしゃるんですか?」
「蓮。」
「?」
「蓮て呼んでくれて構わないよ。」
「はぁ。」
「で、彼女だっけ?いないよ。ずっと好きな人居るんだけど…叶わぬ恋ってヤツ?だからさ。」
「そう…なん…ですか…」
聞いてはいけないことを聞いてしまった気がして申し訳ない気持ちになる…
「あれ?しんみりしちゃった?ジョーダンだよ(笑)今はフリーを楽しんでるよ!まぁ俺の話は置いといて。」
なんなんだー!この人…
私のしんみり返して下さい。